(株)ガリバーインターナショナル (東証1部:7599)


1 事業概要:
  ・「直営店舗等による中古自動車の買い取り及び販売」
  ・「フランチャイズ契約により生じるロイヤリティ及び研修等による役務の提供並びに中古自動車の売買の仲介」

 
2 特  色:
  同社は、中古車の展示販売を一切行わず、買い付けた中古車を自社システムのドルフィネットシステムもしくは、オークション会場で販売するという、画期的なビジネスモデルで成長し続けている会社です。
  1994年4月に事業をスタートし、2003年8月に中古車業界として初めて、東京証券取引所市場第一部に株式上場しています。この間、わずか9年4ヶ月というスピードです。


3 実  績
  ・買取実績 1,250,000台(2004年実績:250,000台)
  ・販売実績  150,000台(2004年実績: 45,000台)
   
   
4 業界動向
  日本における、新車と中古車の登録台数推移は、1991年に中古車登録台数が新車登録台数を上回り、2003年には新車582万台に対して中古車819万台と、中古車登録台数は約1.4倍まで拡大しています。
   

5 同社の強み:
  ・全国で513店舗を展開する買い取りネットワーク(直営店237+加盟店276)
  ・全国150箇所のオークション会場との提携により、販売価格が高い会場で販売
  ・在庫期間1週間~10日でオークション会場に搬送
  ・画像による車販売システム「ドルフィネット」により、中古車販売業者へ直接販売
  ・最大2年間の保証制度の導入
  ・メジャーリーガー松井秀樹選手とのCM契約


6 最新決算状況:
 17年02月中間決算(H16.10.19)は、下記に示すとおり着実に高成長を維持しています。
        17年2月中間期   16年2月中間期
   売 上 高 66,154百万(19.3%)  55,440百万(22.4%)    
   営業利益 3,907百万(30.5%)   2,994百万(15.3%)
   経常利益 3,907百万(29.5%)   3,016百万(14.9%)
       *パーセント表示は、前年中間期増減率です。


7 株価情報:

  取引値     10/29 10,760円  
  発行済株式数   10,563,900株
  配当利回り       1.07%
  1株配当        115.00円
  株価収益率(連)     27.35倍
  1株利益(連)      393.36円
  純資産倍率(連)     6.57倍
  1株株主資本(連)   1,636.74円
  株主資本比率(連)    59.3%
  株主資本利益率(連)   28.81%
  総資産利益率(連)    17.50%
  調整1株益(連)     384.92円
  決算年月       2004年2月
  単元株数         10株


8 株価予想
  2年チャートを見てみると、ペナント型の三角保ち合いを形成中であり、業績から推測すると上昇ペナント型を期待できるものと考えています。ただし、レーティングについての強気は、5社から4社に減少しています。 
  

9 気になるリスク(要チェック!)
  業績、戦略とも申し分ありませんが、インターネット上でのガリバーへの苦情の書き込みが気になります。
  例えば、従業員・加盟店への待遇や営業マンの接客態度の苦情の書き込みが目立ちます。
  今後の課題としては、従業員教育及び職員待遇の整備が必要になってくるのではないかと考えます。

 さらに、トヨタなどのディーラーも中古車買い取り専門事業(TーUPなど)を手がけ始めており、業界での競争の激化が予想されます。今後の企業戦略も注目していく必要があります。

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<書き忘れ追記>
ガリバーは、ニューヨーク・ヤンキース松井秀喜選手とタッグを組み、「ガリバープレゼンツ・松井秀喜ホームランチャリティー 世界遺産スタディープログラム」を実施しています。
「日本の将来を担う子供達を対象に公募を行い、彼らに世界遺産登録地への訪問や地元の方との交流会等を通じ、地球の偉大さや先人の創造力に実際に触れてもらう事で、チャレンジ精神や大きな夢を育んでほしい」としております。

運営資金は、シーズンの公式戦におけるホームラン数を、背番号55番にちなみ1本55万円で換算し、合計本数に値する金額を原資としてガリバーが拠出する事とします。
  現在ホームラン31本なので、1,705万円(55万円×31本)を拠出していただけます。

余談ですが、私は世界遺産が大好きで、地球人として大切に守らなければならないものであると考えています。私の最終目標は、事業を展開し生み出した生産性を地球上の「たぐいまれな世界遺産」に継続的に還元するシステムを構築することです。